この記事は2020年12月4日に書かれました。
今回は、コンプライアンスの定義についてみていきましょう。
「コンプライアンスを一言で説明してください。」
このように聞かれた時、なんと答えますか?
おそらく、一番多い答えは「法令遵守」だと思います。
しかし、これは一昔前までの正解です。
今は、これでは少し足りません。
今、コンプライアンスとは?に対する正解は、
法令等遵守
になります。
そうです、”等”が入りました。
具体的に比較すると、次のようになります。
旧:法令を守ること。
新:法令をはじめとした社内規則や倫理を守ること
昔は、言ってしまえば「法律さえ犯さなければよい」という考えがありました。
しかし、時代が進むにあたり、規制緩和の影響で法律の良し悪しで判断できる範囲が狭まり、つまりグレーゾーンが大きくなってきたと言えます。
このグレーゾーンにあるのが社内規則であり、倫理です。
今、そしてこれからの時代に求められるコンプライアンスは、広い範囲を自分で判断する必要があるということですね。
この曖昧で不確かな部分こそ、会社のコンプライアンスに対する向き合い方が現れると思います。
法律さえ守っていればよい時代は終わりました。
広い意味での社会的なルールや倫理に気を配りながら、持続可能で健全な経営体質を目指しましょう。
そうすることで、ミレニアル世代やZ世代の優秀な人材が集まり、ESG投資により資金も集まる。
そんな時代が、もうそこまできているのです。